ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より

2018年(平成30年)8月5日 ベストグループ道南見聞会 ②

命とは無限で、永遠で、不滅の存在です。命はあらゆる能力をお持ちです。その命の存在を知らずして、どうして素晴らしい人間になることができるのですか。

たとえば、会社が潰れかけた時というのは、見えない存在を信じなくなっている時です。反対に、たとえ上手くいったとしても、それはあなたの努力以外のこともあったかも知れません。

私は二十七歳からサラリーマンを辞めて独立しました。会社を作るのは誰でもできるのですが、会社を維持、繁栄させることは、誰でもできないのです。

維持、繁栄の力は人間の力ではないのです。見えない力で繁栄させて下さるのです。私は三十五歳で二つ目の会社を作らせて頂き、五年目に訪問販売業ではトップクラスにならせて頂きました。それは見えない存在の力でならせて頂きました。

私は数字を伸ばすために仕事をしたのではありませんでした。「一人ひとりが立派な人間になったら、この会社は立派な会社になる」と思ったのです。「高徳者をお育てする会社を作ろう」と思ったのです。

高徳者は見えない存在をまず信じます。松下幸之助さんは最高の高徳者の一人です。松下幸之助さんは見えない存在を信じておられました。

高徳者と言われる方々は、人格が素晴らしく、物の考え方が普通の方とは全然違います。そういう方は、物質的にも成功されるだろうと思います。

成功と失敗を追い求めるのは、心が物質を求めた結果でしょう。社会的地位や物質を手に入れた方は、社会では一時的成功者(赤い心、激(げき)性(せい))と言われます。

社会的地位も物質も得られない方は、社会では失敗者(黒い心、鈍性(どんせい))と言われます。偉大なる存在は、「この世はお金、物質だ」と言う方を失敗者(黒い心、鈍性)と決められました。

失敗者は物質や社会的地位を求めて、いつも心が揺れているのです。形あるものは減ったり増えたりしますので、体も病気になったり、健康になったりするかも知れません。お金も増えたり減ったりします。仕事も上手くいったり上手くいかなかったりするかも知れません。

「体が一番だ」とか「家族が一番だ」とか、この世のものを一番にする人は黒い心の人です。そういう方は形あるものに意識を向けているので、いつも心が揺れているのです。

少し物質的に手に入れれば「良かった」と思い、手に入れられなければ「どうしよう」と悩むのです。黒い心の人はこの世のものでいつも悩み、苦しんでいるのです。物質を手に入れたら喜び、手に入らなければ「人生はもう駄目だ」と思うのです。

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