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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より

2019年(平成31年)3月30日 ベストグループ甲信越見聞会 ②

「お母ちゃん、命って何や?」、「一寸の虫にも五分(一・五センチ)の魂と言って、どんな生き物でも命が宿っているんやで」、「母ちゃん、形は?」、「丸いで」、「色は?」、「白色やで」、「お母ちゃん、どうやった命が見えるんか?」、「心が浄いになったら見えるんやで」と、命の存在を具体的に教えてくれました。そうすると、子供は信じるのです。

当時はテレビがなかったから、命の存在について毎日教えてくれました。「嘘をついたらいかんで。嘘をついたら人の社会で生きられないんやで。人の道から外れたことをしたらいかんで。人や社会に迷惑をかけたらいかんで。うちは助けられて生きてきているから、困っている人がいたら助け合うんやで」と、道徳の大切さを教えてくれました。ですから私は、「命と人格、人間性が一番大事」と思って大きくなったのです。

父は、「努力に勝る天才はなし。善い努力をするんやで。人の三倍努力したら、何をやっても一番になるぞ」、「人の恩を忘れてはいけない」、「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり。人間に与えられた能力は思いを実現する能力だ。悪いことを思ったら悪いことが実現する。善いことを思ったら良いことが実現する。と教えてくれました。

その中でも、『社会や人の役に立つ人間になりたい』という思いは、最高の人間になる」、「ボーイズ・ビー・アンビシャス。少年よ大志を抱け。大きな志が人を育てるのだ。大きな志とは社会や人の役に立つことや。その志が大きければ大きいほど、大きな人間になる」と教えてくれました。

父は私を育てるために国鉄を辞めて、石屋さんを始めました。お金がないので四十回以上も夜逃げを経験した記憶があるのです。それでも父は、お金のない方からはお金を貰わなかったのです。その姿を見て「お父ちゃんは偉いな」と、子供ながらに思ったのです。私には「育ててくれたのはお父ちゃんのお陰」という感謝の気持ちがとてもあるのです。

未だに覚えているのですが、父は私を自転車に乗せた時、近所の女性が父に「子供が欲しいところがいっぱいあるから、晃ちゃんをよそにやったらどうか?」と言いましたが、「この子はわしの手で立派な子に育てる」と言ったのです。その言葉を聞いて「僕はお父ちゃんのために立派な人間になろう」と決めたのです。

道徳はこの社会での生き方です。命とは目に見えない存在です。私はこの二つを信じたので、何をやっても成功させて下さったのです。私には「社会の役に立ちたい」「人類の役に立つ人間になりたい」という心がいつもありました。

向上心がなければ人は育ちません。「もっと素晴らしい人間になりたい」、「社会の役に立つ人間になりたい」、「人生は一度きりだから、自分も素晴らしい人生を経験したい」という心が向上心ではないですか。

「もっとお役に立ちたい」、「もっと人間的に成長したい」という、「もっと、もっと」という向上心が、私をここまで成長させて下さったのだろうと思います。

私はサラリーマン時代に出世コースを歩んでいましたが、「人生は一度しかない。一度しかない人生でチャレンジしたい」と思い、サラリーマンを辞めて、独立の道を選んだのです。

一企業で出世することも立派だと思いますが、「自分の能力を試したい」と思ったのです。二十七歳から独立をさせて頂きました。お客様を大事にした結果、独立して一カ月目からたくさんの売上を頂きました。

私はお金儲けをするために独立したのではありません。「人類や社会のために役に立ちたい」と思ったのです。アメリカからじゅうたんクリーニング機械を輸入して日本で販売をさせて頂き、大成功させて頂きました。

三十四歳の時にはたくさんのお金をお預かりしていました。何をしても成功させて下さったのですが、私はお金持ちになったことを恥じたのです。「お金持ちになることが目的ではない。仕事を通して社会に貢献したい。だから社長を引退する」と妻に言いました。妻は「良いよ」と言ってくれました。

「今度は社会や人の役に立つ会社を作りたい」と思い、三十五歳で二つ目の会社を作らせて頂きました。資本金は一千万円で、たった一人から始めました。私は命の存在を信じていましたので、そこから目に見えない力が働いたのです。

「善意・創意・熱意」という社是を創らせて頂きました。「企業とは国に代わって人財を育てることなり」と社訓を作らせて頂きました。それも「社会や人の役に立つ人を育てたい」と思い、使命感経営をさせて頂きました。

心得を「人の為・世の為に尽くす善の心。人の育成・健康の輪づくり。燃える心で社会へ貢献」と作らせて頂きました。当時は、ポジティブな人を育てれば全てが上手くいくのではないだろうかと思い、ポジティブな心の持ち主をお育てするお手伝いをさせて頂きました。

健康とは五大健康(体、心、家族、経済、社会)の輪を作ろうという目的を持ちました。私は使命感を持ち、命の存在を信じ、道徳を重んじていたので、理想的な生き方をさせられたのです。

三十五歳から一人から始めた会社が、たった一年で千名が働いて下さいました。二年目に三千名、三年目に四千名が働いて下さいました。目に見えない力で、どんどん人を派遣して下さるのです。

「企業は人なり。日本の国に代わって人を育てる会社を作りたい」と思いました。私は人を育てる努力をさせて頂いた結果、四年目には五千四百名が働いて下さいました。

無借金で、全国の主な都市に支店を作らせて頂きました。これは目に見えない力ではないですか。命という潜在能力が働いたのです。命は無限の力を御持ちなのです。命の力で仕事をするから、どんどん成功させて下さるのです。

妻に「これは僕の力ではない。何か見えない力が働いていると思う」と話したことがあるのです。私は見えない存在を信じていたので、働いて下さる方は善い方がたくさん集まりました。

私よりもやり手の方がたくさん集まりました。「社長を応援してあげよう」と、人生の先輩方が私を支えて下さいました。私のような小さな人間にやり手の方々がついて来て下さるということは、見えない方の御力ではないですか。

私は自分に力がないことを認めていたから、働いて下さる方々に「よろしくお願いします。頼みます」と頭を下げることができたのです。商品を買って下さった方に三日目にアフターフォロー、一週間目にアフターフォロー、二週間目にアフターフォロー、三週間目にアフターフォローをしてきのです。そうすると会社が信用されるではないですか。

どんどん善い方が集まってきて下さいました。お客様を集めて商品の勉強をしたり、自己啓発の研修をさせて頂きました。自己啓発の別会社を作らせて頂き、七年間で六万人の方の自己啓発の研修のお手伝いをさせて頂きました。

何をやっても成功させて下さるとしたら、目に見えない存在を信じて、少しは人間的に良くなければ難しいのです。「社会や人の役に立ちたい」という気持ちがなければ、九十五パーセント以上の潜在能力が出ないのです。

自分の利のために仕事をしても駄目なのです。「社会や人々のお役に立ちたい」、「日本の平和、人々の平和のためにお役に立ちたい」、「世界の平和、人類の平和のためにお役に立ちたい」という気持ちが、心配、不安、恐怖の壁を破るのです。

心配、不安、恐怖の壁を破ると潜在能力が出てくるのです。私はその壁を破る方法をずっとお教えさせて頂いているのです。道徳や命を学んだ方は心配、不安、恐怖の心がなく、チャレンジ精神しかないのです。

あなた方にはチャレンジ精神が少ないのです。人生とはチャレンジではないですか。やったことのないことをするからこそ、チャレンジ精神が湧いて、能力が発揮できるのです。

潜在能力が出ないのは、心配、不安、恐怖の壁があるから、その壁が人生を邪魔しているのです。この壁を破らないから苦しんでいるのです。自分の殻を破らないで、どうして生きていて幸せになれるのでしょうか。

真の幸せはあなたの中にあるのです。「できる」、「できない」と思うのはあなたの問題でしょう。私は「できる」と思ったから壁を破ってきたのです。失敗するのは当たり前です。失敗する中で人格を磨くからこそ、成長するのではないですか。

私は小さい時に「兄ちゃん、やってみないと分からんで。やってみるんやで」と何でもチャレンジすることを教えられたので、何でもチャレンジする性格なのです。それは目に見えない存在を信じていた結果だと思います。

妻も、「やってみたら良いじゃない」と言うのです。私がもしも仕事ができたとしたら、目に見えない存在を信じる力があったから、それ以上の努力を見えない力でさせて頂いたのです。

丸三年目には(三十八歳)、今のお金で売上が百億円を突破させて頂きました。資本金一千万円で、飛び込み訪問販売業でトップクラスにならせて頂きました。これは人間の能力ではありません。命という潜在能力が働いたのです。

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