衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第12巻より
2020年(令和2年)6月21日 ベストグループ沖縄一日研修 ②
お釈迦は二千五百年前に、インドでお生まれになりました。当時のインドでは、一番上の僧侶階級だけが、真理を学ぶことができました。そして、国王が僧侶の生活の面倒を見る代わりに、その感謝として僧侶が真理を教えていました。
しかし、お釈迦は二番目の王族階級であり、僧侶階級ではなかったので、真理を知りませんでした。「生老病死」という言葉があるように、人間は生まれたら老いて死ぬか、病気になって死にます。お釈迦は「人間は一体、何のために生まれたのかを知りたい」と思われ、修行に入られました。
お釈迦は真理の教えを知らなかったので、もの凄く努力をされたのです。そして、お釈迦は瞑想を通して「我は仏なり」と悟られ、「命が自分である」と分かられたのです。
お釈迦は、命のことを仏と言われたのです。仏とは宇宙の中の境地ですが、真理は宇宙と宇宙の外の教えなのです。
私たちは、その宇宙の外の教えを学んでいるのです。宇宙ができる前は何もなかったのではなく、「一なる存在」がおられたのです。
「一なる存在」から全てが生まれたと、インドの聖なる書物に書かれています。何もない「ゼロ」からは、何も生まれないのです。私はインドで、「一なる存在」から全てが生じたと学びました。
その「一なる存在」のことを、真理その御方と言うのです。「一なる存在」のことを学び出したら、この世の教えには興味が少なくなってくるのです。それほど「一なる存在」の学びは凄いのです。
私は宗教には興味がありませんでしたが、偉大なる存在については、とても興味がありました。しかし今、「一なる存在」のことを知った方が、ほとんどいなくなりました。
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